【イベントレポート】関西DX推進プラットフォーム事業キックオフセミナー
2021年7月12日(月)14:30~16:40にて、関西DX推進プラットフォーム事業キックオフセミナーをオンラインにて開催致しました!
今回はそのイベントレポートをお届けいたします。ちなみに、登壇者の皆さまの講演動画や資料も公開しておりますので、「参加出来なかった!」という方や「見逃した!」という方は、このページの下部からぜひご覧ください。
※経済産業省商務情報政策局情報産業課 課長補佐 飛世昌昭様のご講演動画ならびに投影資料の公開は7月31日までとさせていただきますので、その点はご了承ください。
ところで、関西DX推進プラットフォームとは?
関西DX推進プラットフォームとは、一般財団法人関西情報センターがこれまで実施してきた、情報通信技術を活用による産業の活性化に関する様々な活動をDX(=デジタル・トランスフォーメーション)をテーマに横断的に統合・強化・拡大を図り、地域産業のデジタル化とサイバーセキュリティの両面から企業のDXを推進し、産業の活性化に貢献することを目的とした事業です。DXというキーワードを切り口に、地域の企業や支援機関の皆さまと一緒に関西の産業を盛り上げていきたいと考えています。
なお、地域産業のビジネス創出・デジタル化支援とサイバーセキュリティの強化促進の両面から地域のDXを推進していきますが、デジタル化支援については、令和3年度経済産業省近畿経済産業局「地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域産業デジタル化支援事業)」に採択されています。
今回のセミナーについて
今回のキックオフセミナーでは、DX推進政策について経済産業省の飛世昌昭様、事例から見るDX推進のポイントについては一般財団法人日本情報経済社会推進協会の坂下哲也様からご講演をいただき、その後当財団からe-Kansaiレポートの調査結果等についてのご紹介と、関西DX推進プラットフォーム事業のご紹介を差し上げました。
当日のセミナープログラムは以下のとおりです。
時間 | 内容 |
---|---|
14:30-14:35 | 開会挨拶 一般財団法人関西情報センター 専務理事 上野 敏幸 |
14:35-14:40 | 共催者挨拶 経済産業省近畿経済産業局 地域経済部長 大木 雅文 |
14:40-15:30 | 基調講演 ニューノーマル時代を見据えたDX推進の政策展開` 経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 課長補佐 飛世 昌昭 氏 |
15:30-16:00 | 講演 事例から見るDX推進のポイント` 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) 常務理事 坂下 哲也 氏 |
16:00-16:20 | 講演 e-Kansaiレポートから見るDX推進の現状及び提言 一般財団法人関西情報センター イノベーション創出支援グループ 研究員 梶谷 良徳 |
16:20-16:35 | 事業紹介 関西DX推進プラットフォーム事業のご紹介 一般財団法人関西情報センター イノベーション創出支援グループ マネジャー・主席研究員 石橋 裕基 |
基調講演「ニューノーマル時代を見据えたDX推進の政策展開」
基調講演では「ニューノーマル時代を見据えたDX推進の政策展開」というタイトルで、経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 課長補佐 飛世 昌昭 様よりDX推進に関連する政策を考え方を含めて体系的にご紹介をいただきました。飛世様はDXレポート2の執筆にも関わられているとのことです。
講演では、コロナ禍を一過性の変化と捉えて何もしていない企業と、事業環境の本質的な変化と捉えて対応をした企業の差が大きく開きつつあり、むしろコロナ禍を企業体質や固定観念、古い習慣を変革する良い機会と捉えてほしいというお話をいただいた上で、DX推進政策を環境整備や企業内部への働きかけ、デジタル産業の創出に向けた動き等に分類してご紹介をいただきました。
環境整備の面ではDX認定制度、DX銘柄、デジタルガバナンス・コード、企業内部への働きかけの部分では、特にDX推進指標やDXレポート2に関するご説明をいただきました。また、今後デジタル産業を創出するにあたっての国の考え方や政策の方向性もご紹介をいただきました。
※飛世様のご講演動画、資料については公開を終了しております。ご了承ください。
講演「事例から見るDX推進のポイント」
この講演では、一般財団法人日本情報経済社会推進協会常務理事 坂下 哲也様から、デジタル・トランスフォーメーションとは一体どんなもので、何をしなければならないのか。そして、DXを進める上で気をつけなければならないことは何かについて、事例を交えつつわかり易く解説をいただきました。
冒頭では、DXとは結局何を言っているのかを、改正高齢者雇用安定法に照らし合わせつつご説明いただきました。事例紹介では、ハーレーダビッドソンのヨーク工場の事例を元に、デジタル活用によるビジネスモデル転換の事例や、そこから見える日本と欧米の比較、日本においてDXが進まない要因の分析、そしてその要因を克服している日本企業の事例と非常に盛りだくさんの内容を具体的にご紹介いただきました。
講演の後半では、業界の共通課題解決の手段としてのプラットフォームの在り方や期待、そしてCOVID-19による価値観の転換というお話から、DXは目的ではなくあくまで手段であり、企業はデジタイゼーション(コストの削減・効率化)からスタートしたとしても、最終的にはデジタライゼーション(新しい価値の創出)を意識して取り組んでほしいと述べられました。
視聴者の方からは、イベントの最中のコメントや事後アンケートにおいて、非常に具体的でわかりやすく、面白い講演だったとの声が寄せられました。
坂下様のご講演動画並びに資料は以下からご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
講演「e-Kansaiレポートに見るDX推進の現状及び提言」
本講演では、当財団の研究員梶谷より、当財団が実施している自主調査「e-Kansaiレポート2021」の調査結果を踏まえ、企業におけるDX推進の現状とそこから見える課題を明らかにするとともに、先進企業へのヒアリングを通して、先進企業がどのようにDXを捉え、どのように推進しているのかをご紹介するとともに、現状と課題、成功事例から、DXを推進するためには地域の企業に対して、外部からどのような支援を行うべきであるのかを提言としてご紹介しました。
今回キックオフを実施した「関西DX推進プラットフォーム事業」は、この「e-Kansaiレポート2021」における提言をベースに事業を展開していくことを想定しており、本事業の拠り所となるレポートです。
講演動画並びに資料を公開させていただくとともに、本ページ下部においてe-KansaiレポートのWEBページへのリンクも掲載いたしますので、ぜひともご参照いただけますと幸いです。
「e-Kansaiレポートから見るDX推進の現状及び提言」資料ダウンロード
事業紹介「関西DX推進プラットフォーム事業のご紹介」
当財団の石橋より、関西DX推進プラットフォーム事業に関するご紹介を実施致しました。本事業では、デジタル活用・ビジネス創出とサイバーセキュリティの両面から関西におけるDX推進を支援する枠組みとなります。今後、本セミナーのような情報提供の機会や、各種事例紹介、ビジネスマッチング、プロジェクト支援等の取り組みをより具体化し実行してまいります。ぜひともご活用いただけますと幸いです。事業内容や、「こういうことしたいんだけど…」というご要望が有りましたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
「関西DX推進プラットフォーム事業 事業紹介」資料ダウンロード
終わりに
今回は「関西DX推進プラットフォーム事業」のキックオフという位置づけで本セミナーを開催致しました。今回のセミナーを通して、皆さまのDXに対する理解が深まり、自社でも取り組んでみようという意識を持っていただけたならば幸いです。
今後、本事業では各種取組をより具体化し、皆さまにご活用いただくべく邁進してまいりますとともに、これらの情報については本WEBサイト上で随時情報を更新してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
参考情報
今回のイベントの中で紹介されていた各種施策、レポート等へのリンクも掲載しますので、適宜ご参照・ご活用ください。
DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
DXレポート2(中間取りまとめ)
DX銘柄
DX認定制度
DX銘柄
デジタルガバナンス・コード
DX推進指標分析レポート
デジタルトランスフォーメーション(DX)投資促進税制
IT導入補助金
事業再構築補助金
e-Kansaiレポート